「公務員を辞めたい」そう思ったことはありませんか。
公務員という仕事は安定した仕事である一方、
・異動によるリセット
・成長実感の薄さ
・将来への漠然とした不安
こうした悩みを抱える公務員は少なくありません。
私自身も30代後半で同じ悩みを抱えました。
公務員を辞めたいと思ったときに大切なのは、「感情ではなく戦略で考えること」です。
公務員を辞めたいと思ったときに考えるべき7つのこと
では、公務員を辞めたいと思ったとき、
何を考えるべきなのでしょうか。
私自身の経験も踏まえ、重要だと感じたポイントを7つに整理しました。
1 公務員の「安定」は本当に魅力なのか?
2 家族の理解
3 自分の市場価値
4 今の仕事で得られるスキル
5 民間企業の働き方
6 転職市場の状況
7 辞める前の準備
1 公務員の「安定」は本当に魅力なのか?
「公務員は安定した仕事」「だから魅力的」というイメージをよく耳にします。
結論から言うと、ある意味ではかなり安定している職業です。
ただし、果たして「安定」=「魅力」という図式は現代で成り立つのでしょうか?
昔は「安定」=「魅力」
以前の公務員は「安定」=「魅力」と言われることが多い職業でした。
終身雇用が当たり前の時代。
就職氷河期などの社会背景もあり、
公務員は「一生安心できる仕事」として人気がありました。
人気の理由を次のとおり挙げてみます。
- 倒産しない(自治体・国は基本的に存続)
- 解雇がない
- 年功序列で給料が上がる
- 年金が手厚い
- 景気に左右されない
- 休職中でも給与が支給される
👉「一生同じ職場で働ける」という安定が魅力と言えました。
今も「安定」=「魅力」?
しかし、
令和になった今も「安定」=「魅力」という図式は成り立つのでしょうか?
まずは、
今も公務員に残る「安定」のメリットを整理してみます。
- リストラはない
- 毎月の給料は確実
- 社会的信用が高い
- 住宅ローン等の与信判断が通りやすい
- 休職中でも給与が支給される
以上は、今も残る公務員の「安定」=「魅力」といえるポイントでしょう。
一方で、
現代の働き方に照らすと、気になる点もあります。
・ビジネス環境が変化
👉メンバーシップ型(年功・終身雇用)からジョブ型(成果評価)へ移行。会社組織の安定よりも自身のスキル・能力を安定化させ、主体的に仕事を選ぶ時代へ変化。
・給料はそこまで高くない
👉特に都市部では民間との差が顕著。地域手当があるにしても、その差を埋められるほどではない。
・昇給が遅い
👉人事委員会勧告はあっても年功序列は変わらない。
・人手が減っている
👉若者の「公務員離れ」が深刻化していることに加え、中堅職員の数が少なく業務が回らない。着任直後から一人で何件もの担当事業を当然のように任される。
・ 行政課題の複雑化に加え、新規事業を中心に予算が付くため業務量が増大
👉業務スクラップが苦手な組織構造にもかかわらず、首長・議員のパフォーマンスに振り回され年々事業が増える。政府の各種補助金も新規事業中心のラインナップになっており、財政セクションが採用しがち。
・ DX化が進まない
👉成長意欲の低い職員が足かせになり、組織全体で業務の効率化が図られない。また、部局横断的な情報共有や協力関係に価値を見出す発想が乏しく、自所属のメリットを追求しがち(他部局の問題は他人事の感覚。担当部局のあいまいな業務が降りてくると、部局間での押し付け合いが起こる)。
・ 優秀でも給料は変わらない
👉努力して成果を上げても待遇面で報われない。横並び意識が蔓延し、モチベーションは低下。人事評価制度はあっても、形骸化しているパターンが多い。
・ 業務の属人化を徹底的に避ける
👉属人的な仕事の仕方は忌避される。持ち前のスキルやコネクションを活かし活躍できる場面が少ない。人事異動を前提とした仕事のため、特定の職員でなければできない仕事はさせてもらえない。極端に言ってしまえば、誰でもできる仕事しかできない。
・ 副業NG
👉地方公務員法による制限。スキルは限定的なまま。成長意欲を満たせない。
つまり、
「雇用」(過去に重視された価値観)は安定している一方で、「自身の能力向上」という意味での安定は、残念ながら望めない環境になっています。
まとめると、
・ 会社組織の安定を望むよりも、自身の能力向上を優先していく時代へ変化した
・ 給与がそれほど恵まれているわけではない
・ 高コストな業務体質を変えられない
・ 時代遅れなマインドがいまだ支配的
・ スキル向上に結び付けられる環境が整っていない
このように、
公務員が置かれる環境は、現代の一般的なビジネス環境からいまだ隔絶された環境が続いています。
言わば、
「優秀な職員ほどキャリアに悩んでしまう構造」になっていると言えるのではないでしょうか。
しかし、
公務員を辞めたいと思ったときに大切なのは、感情だけで判断しないことです。
公務員という仕事には確かに安定があります。
しかし、その安定が自分にとって本当に魅力なのかどうかは人によって異なります。
大切なのは、
「辞めるかどうか」ではなく
「自分のキャリアを主体的に考えること」です。
次の章では
「家族の理解」について考えていきます。
2 家族の理解
公務員を辞めることを考えるとき、
避けて通れないのが「家族の理解」です。
公務員という仕事は、
社会的にも「安定した職業」という
イメージが根強くあります。
・ 倒産しない
・ 毎月の給与が確実
・ 住宅ローンが通りやすい
・ 福利厚生が手厚い
こうした特徴は、
本人だけでなく家族にとっても
大きな安心材料です。
だからこそ、
「公務員を辞めたい」と言ったとき、
家族が驚いたり、不安を感じるのは当然のことです。
特に、
・ 配偶者
・ 子ども
・ 住宅ローン
・ 教育費
こうした現実的な問題がある場合、転職は自分一人の問題ではなくなります。
私もそうでした。
しかし重要なのは、
家族の理解を得ること=夢を諦めることではないという点です。
むしろ大切なのは、
・ なぜ辞めたいのか
・ 今後どういうキャリアを考えているのか
・ 収入はどうなるのか
・ リスクは何か
こうしたことを感情ではなく具体的に説明することです。
家族は「転職」に反対しているのではなく、
不確実な未来に不安を感じているだけではないでしょうか。
その不安を解消できる材料を示すことができれば、理解を得られる可能性は大きく高まります。
その意味でも、
公務員を辞めるかどうかを考えるときは
「勢い」ではなく「準備」が重要になります。
では、その「準備」とは具体的に何でしょうか。
次に重要になるのが、
「自分の市場価値」です。
3 自分の市場価値
公務員を辞めたいと思ったとき、
必ず向き合うことになるのが 「自分の市場価値」 です。
ここで言う市場価値とは、簡単に言えば
「民間企業から見て、あなたはどれくらい価値のある人材なのか」
ということです。
公務員として長く働いていると、
どうしてもこの感覚が分かりにくくなります。
なぜなら、公務員の評価は基本的に
・年次
・在籍年数
・組織内評価
によって決まることが多いからです。
しかし民間企業では、評価の基準が大きく異なります。
重視されるのは
・どんなスキルがあるのか
・どんな成果を出してきたのか
・どんな価値を提供できるのか
といった 「個人の能力」 です。
つまり、
公務員としての経験がそのまま評価されるとは限りません。
公務員の市場価値が見えにくい理由
公務員は数年ごとに異動があります。
その結果
・専門性が蓄積しにくい
・担当業務が変わる
・成果が個人ではなく組織単位で評価される
といった特徴があります。
そのため
「自分は何ができる人なのか」が分からなくなってしまう人も少なくありません。
しかし、公務員の仕事にも市場価値につながる経験は数多くあります。
例えば
・政策立案
・ステークホルダーとの調整
・議会対応
・事業企画
・予算管理
・住民対応
こうした経験は、
民間企業でも十分評価されるスキルです。
大切なのは「言語化」
問題は、それを自分で説明できるかどうかです。
例えば
「補助金事業を担当していた」
という経験も、
・予算○億円の事業を担当
・関係団体○団体と調整
・事業改善を行い利用率○%向上
このように言語化できれば、
それは立派な実績として評価されます。
市場価値は「今の職場」では測れない
ここで重要なのは
「市場価値は職場の中では分からない」ということです。
どれだけ優秀な職員でも、公務員の組織では
・年功序列
・横並び評価
が基本です。
そのため、
「自分は大したことがないのではないか」と感じてしまう人もいます。
しかし、
実際に転職市場に出てみると「そんな経験をしていたのですか?」と評価されるケースも少なくありません。
まずは「知る」ことが大切
だからこそ大切なのは、
いきなり辞めることではなく
自分の市場価値を知ることです。
その方法としては
・転職サイトを見る
・求人情報を見る
・転職エージェントに相談する
などがあります。
実際に求人を見たり、転職エージェントに相談(無料)することで、公務員から転職する場合の市場価値も見えてきます。
公務員を辞めるかどうかを決める前に、
まずは 自分の立ち位置を知ること。
それが、キャリアを戦略的に考える第一歩になります。
次の章では
「今の仕事で得られるスキル」について考えていきます。
4 今の仕事で得られるスキル
公務員を辞めたいと思ったとき、
意外と見落としがちなのが
「今の仕事で得られているスキル」 です。
公務員として働いていると、
・毎年のように異動がある
・専門性が身につきにくい
・誰でもできる仕事ばかりに感じる
といった感覚を持つことがあります。
実際、私自身も「この仕事を続けていて、自分に何が残るのだろうか」と不安を感じたことがありました。
しかし一方で、公務員の仕事を通じて身につくスキルは決して少なくありません。
むしろ、民間企業でも十分に通用する力が自然と鍛えられていることも多いのです。
公務員の仕事で身につく代表的なスキル
例えば、公務員の仕事では次のようなスキルが身につきます。
・利害関係者との調整力
・文章力
・説明力
・キャッチアップ力
・チームワーク力
・予算管理能力
・制度理解力
・クレーム対応力
これらは、公務員の中では「当たり前の業務」として扱われがちです。
しかし民間企業から見ると、こうした力を安定して発揮できる人材は決して多くありません。
特に強いのは「調整力」と「説明力」
公務員の仕事では、
単に自分の仕事をこなすだけでは済まない場面が数多くあります。
例えば
・関係団体
・住民
・委託先等の民間企業
・上司
・他部局
・議会
・首長
中でも特徴的なのは圧倒的なステークホルダーの数です。
行政は公的組織であるため、多方面から期待を寄せられますし、その責任は大きいです。
また、トップと直接お会いする場面も多いです。
例えば、関係団体で考えると
〇〇会社の社長、〇〇協議会の会長、〇〇団体のリーダーといった具合に、ある組織を束ねる代表格の方と円滑なコネクションを築いていくことが求められます。
そのためにはある程度の知識が必要ですし、忙しい方々であることに加え、多少なりともクセのある方が多く、調整は一筋縄でいかない場合が多いです。
その中でも、衝突を避けながら最適な落としどころを見つけ、よりよい結果になるようコントロールしていくといった高度な舵取りが求められます。
こうした経験を積んでいること自体が、
すでに大きなスキルなのです。
「当たり前」にできている事が武器になる
公務員として働いていると、
「こんな仕事は誰でもやっている」
「特別なスキルとは言えない」
と感じてしまうことがあります。
しかし、
それはあくまで公務員の組織の中で見た場合の話です。
例えば
・複雑な制度を理解して運用する
・多くの関係者を巻き込みながら事業を進める
・限られた予算の中で優先順位をつける
・トラブルが起きても粘り強く対応する
こうした経験は、
民間企業でも十分に評価されます。
つまり、
今の仕事で得ているスキルは、自分が思っている以上に価値がある可能性があるのです。
ただし「専門性」として見えにくい事もある
一方で、
公務員のスキルには弱点もあります。
それは、
汎用性は高いが、専門性として見えにくいことです。
例えば、
・調整力
・キャッチアップ力
・説明力
これらは非常に重要な能力ですが、
そのままでは職務経歴書や面接で伝わりにくいことがあります。
だからこそ大切なのは、
どの場面で、どのように発揮したのかを具体的に示すことです。
例えば
「関係者調整を行った」ではなく、
・庁内3部局と外部5団体の意見を調整した
・新規事業の開始に向けて関係者説明を重ねた
・住民説明会での質疑対応を担当した
このように伝えることで、スキルは一気に具体性を持ちます。
私自身、行政の現場で多くの関係者と調整しながら事業を進めてきた経験は、後になって振り返ると大きな財産だったと感じています。
スキルを棚卸しすることが次につながる
公務員を辞めるかどうかを考えるとき、
今の仕事の不満ばかりに目が向いてしまうことがあります。
しかし本当に大切なのは、
今の仕事を通じて何を得てきたのか
を整理することです。
それによって
・自分の強み
・活かせる経験
・今後伸ばすべき力
が見えてきます。
そしてそれは、
転職する場合にも、公務員の仕事を続ける場合にも役立ちます。
今の仕事は、次のキャリアの土台になる
今の職場に違和感があったとしても、
そこで積み重ねてきた経験まで無意味になるわけではありません。
むしろ、
今の仕事で得られるスキルこそが、次のキャリアの土台になる
と考えた方が自然です。
大切なのは、その経験をただの「消耗」で終わらせるのではなく、自分の強みとして認識し、次につなげていくことです。
次の章では
「民間企業の働き方」について考えていきます。
5 民間企業の働き方
公務員を辞めるかどうかを考えるとき、
もう一つ重要なのが 「民間企業の働き方を理解すること」 です。
公務員の世界に長くいると、民間企業の働き方について
・厳しそう
・成果主義で大変そう
・競争が激しそう
といったイメージを持つ人も多いと思います。
確かに、民間企業には公務員とは異なる特徴があります。
しかし実際には、単純に「大変」「楽」という話ではありません。
働き方の考え方そのものが違うのです。
公務員から転職する場合、民間企業の働き方を理解しておくことは非常に重要です。
成果への意識が強い
民間企業の大きな特徴は、
成果への意識が強いことです。
企業は利益を出さなければ存続できません。
そのため、
・売上
・利益
・事業成長
・顧客満足
といった指標が、
仕事の評価に直結します。
その結果、
・成果を出せば評価される
・責任も明確になる
という特徴があります。
これは裏を返すと、
成果を出せば年齢に関係なく評価される
という意味でもあります。
もっとも、昨今の公務員、特に行政の現場でも
成果への意識はかなり高くなっていると感じます。
観光や企画、地域活性化に直結する部署では、首長や議会から強いプレッシャーを受けることも珍しくありません。
その意味では、公務員もまた成果を求められる時代に入っていると言えるでしょう。
仕事のスピードが速い
もう一つの特徴は
意思決定のスピードです。
民間企業では、
・市場の変化
・競合企業
・顧客ニーズ
に対応するため、
意思決定のスピードが重要になります。
そのため
・決裁ルートが短い
・現場の判断が尊重される
・トライ&エラーが許容される
といった文化があります。
もちろん企業によって違いはありますが、
公務員組織と比べると
意思決定のスピードはかなり速い
と感じる人が多いと思います。
自分のキャリアは自分で作る
民間企業では、キャリアは会社が用意してくれるものではありません。
自分のスキルや経験をもとに
・どんな仕事をするのか
・どんな分野で成長するのか
を主体的に選んでいく必要があります。
転職もその一つです。
スキルを高めながら
より良い環境を選んでいくことは、民間では一般的なキャリア形成の方法です。
民間企業にも大変さはある
もちろん、
民間企業にも大変な面はあります。
例えば
・業績によるプレッシャー
・組織再編
・リストラの可能性
・成果への責任
といった点です。
そういった意味の「安定」という意味では公務員の方が強いと言えるでしょう。
大切なのは「自分に合う働き方」
ここまで見てきたように、
公務員と民間企業では
働き方の考え方が大きく異なります。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
重要なのは
自分に合う働き方はどちらなのか
という視点です。
・安定した環境で長く働きたいのか
・スキルを磨きながら挑戦したいのか
・成果で評価されたいのか
人によって価値観は違います。
だからこそ、
公務員を辞めるかどうかを考えるときには
民間企業の働き方を正しく理解しておくこと
がとても重要になります。
次の章では
「転職市場の状況」について考えていきます。
6 転職市場の状況
公務員を辞めたいと思ったとき、
もう一つ重要なのが 「転職市場の状況を知ること」 です。
転職を考え始めると、
・公務員から転職できるのか
・民間企業は受け入れてくれるのか
・年齢的に遅いのではないか
といった不安を感じる人も多いと思います。
しかし実際には、
近年、公務員から民間企業へ転職する人は増えています。
その背景には、社会や働き方の変化があります。
転職は珍しいことではなくなった
以前は、
「一つの会社で定年まで働く」という働き方が一般的でした。
しかし現在は、
・キャリアアップ転職
・スキル転職
・働き方を変える転職
など、転職そのものが一般的なキャリアの選択肢になっています。
これは民間企業だけでなく、
公務員にも少しずつ広がってきています。
公務員から転職する場合でも、現在の転職市場では様々な選択肢があります。
実際に、
・コンサルティング会社
・IT企業
・ベンチャー企業
・人材業界
などで、元公務員が活躍しているケースも増えています。
もちろん、誰にでも簡単に転職できるという意味ではありません。
ただ、公務員から転職すること自体が特別な選択ではなくなってきているのは確かです。
30代はまだ十分チャンスがある
転職市場では
年齢も一つの要素になります。
一般的には
・20代 → ポテンシャル採用
・30代 → 経験採用
・40代 → 即戦力採用
と言われています。
その意味では、30代はまだ十分チャンスがある年代です。
むしろ
・行政経験
・プロジェクト経験
・調整力
といったスキルは、30代の方が評価されることもあります。
ただし、
年齢が上がるほど求められるスキルも高くなる
というのも事実です。
そのため、転職を考えるのであれば早めに情報収集を始めることが重要です。
公務員の経験は意外と評価される
公務員の仕事は、民間企業とは違う部分も多いですが、評価される経験も少なくありません。
例えば
・政策企画
・事業運営
・補助金制度
・内部調整
・公共事業
・地域活性化
こうした経験は、
・コンサルティング会社
・シンクタンク
・IT企業
・官民連携事業
などで活かされるケースがあります。
実際に、自治体経験を評価する企業も増えています。
ただし「準備」は必要
一方で、公務員から転職する場合、準備が必要なのも事実です。
例えば
・自分の経験の整理
・スキルの棚卸し
・キャリアの方向性
・履歴書・職務経歴書の作成
などです。
特に公務員の場合、
仕事の内容を民間企業に分かる形で説明することが重要になります。
そのためにも
・転職サイトを見る
・求人情報を調べる
・転職エージェントに相談する
といった情報収集を早めに始めることが大切です。
転職は「情報戦」
転職で一番重要なのは情報を持っているかどうかです。
・どんな業界があるのか
・どんな企業があるのか
・自分の経験はどこで活かせるのか
こうした情報を知ることで、キャリアの選択肢は大きく広がります。
だからこそ、
公務員を辞めるかどうかを決める前にまずは、転職市場を知ることから始めてみることをおすすめします。
次の最後の章では重要なポイントである
「辞める前の準備」について考えていきます。
7 辞める前の準備
ここまで、
公務員を辞めたいと思ったときに考えるべきことを整理してきました。
・公務員の安定とは何か
・家族の理解
・自分の市場価値
・民間企業の働き方
・転職市場の状況
こうしたことを踏まえたうえで、
最後に重要になるのが 「辞める前の準備」 です。
ここで一つ、強くお伝えしたいことがあります。
それは
いきなり辞めないことです。
勢いで辞めるのは危険
公務員の仕事は、
時に強いストレスを感じることもあります。
・理不尽な業務
・振り回され終わらない仕事
・組織の非効率
・評価されない努力
・縦割りによる他部局への無関心と仕事の押し付け合い
そうした状況が続くと、
「もう辞めたい」と思うこともあるでしょう。
私も経験があるのでとても気持ちがわかります。
しかし、勢いだけで辞めてしまうと
・収入が途切れる
・転職活動に焦る
・条件の悪い会社を選んでしまう
といったリスクがあります。
だからこそ大切なのは、
辞める前に準備をすることです。
準備① 自分の経験を整理する
まず最初にやるべきことは、
自分の仕事を整理することです。
例えば
・担当してきた事業
・関わったプロジェクト
・成果
・改善したこと
・工夫したこと
などを書き出してみましょう。
すると、自分がどんな経験をしてきたのかが客観的に見えてきます。
これは後々、
・職務経歴書
・面接
・キャリア整理
にも役立ちます。
準備② 転職市場を知る
次に重要なのが
転職市場を知ることです。
転職活動は、実際に始めてみないと分からないことが多くあります。
例えば
・どんな企業があるのか
・どんな求人があるのか
・自分の経験がどこで活かせるのか
などです。
そのためにも
・転職サイトを見る
・求人情報を調べる
・転職エージェントに相談する
といった行動を通じて、情報収集をしてみることをおすすめします。
多くの場合、こうしたサービスは無料で利用できます。
準備③ キャリアの方向性を考える
もう一つ重要なのが
自分がどんな働き方をしたいのか
を考えることです。
例えば
・年収を上げたいのか
・スキルを伸ばしたいのか
・働き方を変えたいのか
・社会課題に関わりたいのか
転職の目的は人それぞれです。
目的が曖昧なまま転職してしまうと、「こんなはずではなかった」と感じてしまうこともあります。
だからこそ
自分のキャリアの軸を考えておくことが大切です。
公務員という経験は決して無駄ではない
公務員として働いてきた経験は、決して無駄ではありません。
むしろ
・政策立案
・利害調整
・事業企画
・公共サービスの理解
など、民間企業では得にくい経験も多くあります。
重要なのはその経験をどう活かすかです。
最後に
公務員を辞めたいと思うことは、決して珍しいことではありません。
しかし、その気持ちの裏には
「もっと成長したい」
「自分の可能性を広げたい」
という思いがあることも多いと思います。
公務員を辞めるかどうかは、人生に関わる大きな判断です。
だからこそ、感情だけで決めるのではなく、
準備を重ねながら戦略的に考えることが大切です。
考え抜いた結果、公務員を続けるという選択に至ることもあると思います。
大切なのは、「辞めるかどうか」ではなく、
なぜそう思うのかを自分なりに整理することです。
そのうえで出した結論であれば、
今後の仕事にも前向きに向き合っていけるはずです。
この記事が、ご自身のキャリアを見つめ直すきっかけになれば嬉しく思います。
